IATSSフォーラムについて

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ごあいさつ

(公財)国際交通安全学会会長

IATSS会長 武内 和彦
(東京大学 国際高等研究所 サスティナビリティ学連携研究機構 機構長・教授)

近年、世界情勢は目まぐるしく変化しておりますが、中でもアジア諸国は驚くべきスピードで成長を続け、世界で最も重要な地域のひとつになっています。
IATSSフォーラムは、1985年に、「日本の近代化の過程から学ぶ」ことをメインテーマに発足いたしました。
今では、日本をケーススタディとして取りあげつつも、時代の要請に応えて、研修参加のASEAN9カ国の多様な課題にも重点を置きながら、課題の解決につながる方策を検討するとともに、ASEAN各国の相互理解を深めるための「共創の場」となっています。

一方、グローバル化の動きは、経済産業分野に留まらず、政治、社会、環境分野等でも、急速に進展・拡大しており、多くの課題が複雑に絡みあい自国だけでは問題の解決が困難な時代となってきました。
ASEANもまた、2015年末より、経済統合が始まり、域内での人、物資、資金の動きがますます加速化されることになります。

また、学術の世界でも、グローバルで複雑な課題に対して、従来の専門分野の枠組みのみで立ち向かうことには限界があるとの認識が深まりつつあります。
IATSS フォーラムは、設立当初から、学際的な知の総合力を発揮し、国際社会に貢献できる人材の育成を目指してきましたが、21世紀に入ってからは、国際的かつ学際的な会議をリードするリーダーシップ教育をプログラムに取り入れるなど、国際情勢に対応した取り組みも行っています。

現在、実に900名以上を数えるIATSS フォーラムの同窓生は、産業界、政界、教育機関を始め、幅広い分野で活躍しております。
また職種の広がりと30年間の世代の広がりとをあわせもった同窓会の活発な活動を通じて、同窓生相互の繋がりが、国の中で、あるいは国境を越えたASEANの広がりの中で、益々緊密なものになり、多くの成果が定着し始めています。
研修生の諸君に対しては、IATSSフォーラム設立当初から、受身で学ぶのではなく、「共に考え、共に学ぶ」をモットーに、能動的に協働で学び、考え、伝えるという積極的な態度と高い能力が求められています。

IATSSフォーラムのプログラムの趣旨をご理解いただき、当フォーラムの継続と発展に対し絶大なご支援を賜わっている講師や地元ボランティアの皆さま、関係者の皆さまに心からの感謝を申し上げます。

最後になりましたが、今後、研修生や同窓生の皆さんがこのフォーラムを活用して、より一層のご活躍と東南アジア諸国の社会への貢献をされますことを期待しております。