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修了式 第50回研修生代表からの謝辞 2013年11月14日

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50回研修生代表
Ms. Madeline D. Cabauatan (フィリピン出身)
統計研究・トレーニングセンター
統計学者

皆様こんにちは。

第50回研修生を代表し謝辞を読ませて頂けることを大変嬉しく思います。55日間の日本滞在で私たちが学習し体験した事をあげていくと一日くらいかかってしまいます。この謝辞では、特に印象深い事柄や私たちの見方・考え方の変化、そして各自母国に帰って何をしようと考えているかを述べたいと思います。

“共に考え共に学ぶ”のテーマで行われた様々なプログラムやアクティビティーは、とても内容の濃い意味深いものでした。この斬新で洗練された体験型トレーニングは私たちにとって一秒一秒が貴重でした。すべての体験はいつも私たちに、新しい見方、状況対応の仕方、そして私たちが母国でできる可能性を教えてくれました。

IATSSフォーラムの価値はリーダーを育成することにあり、このフォーラムを体験したことによって私達はリーダーになる自信がつきました。リーダーを育成する様々なセミナーやファシリテーショントレーニングを通し、リーダーシップスキルを取得できたと思います。でも、それだけで十分でしょうか。スキルを取得することは誰にでもできます。だから、スキルだけでは不十分です。フォーラムを通して、スキルとは全く相対する人間性もリーダーシップにおける大切な要素だと感じました。人間性はリーダーの基盤だと思います。帰国後は、母国で威厳がありかつ謙虚なリーダーが活躍できる場を広げ、私たち自身は、肩書きだけではなく、成長のあるリーダーになりたいと思います。また、近い将来には、私たちがリーダーを育てていきたいと考えています。IATSSフォーラムでの体験は、私たちを有能なリーダーに近づけてくれる事だけでなく、リーダーを育てるファシリテーターになることにも教えてくれました。そして、私達のリーダーとしての態度ややり方で、人々のやる気を引き出せていければと思っています。

さらに、今回のIATSSフォーラムでの中心的な要素であった『まちづくり』のコンセプトとプロセスは、私たちの見方を変えてくれました。母国での現状は、困惑したり落胆するような状況や問題が多く、住人はこの問題の原因を常に地域または国のリーダーにあると決めつけています。しかし、今回、持続可能な町づくりを学習し、地域の住人の手で持続可能な町を造っていく方法はたくさんあると気付きました。日本の町づくりの例などを学習し、私たちも地元の地域や母国のために何かできればと考えるようになりました。フォーラム当初は、かなり限られたリソースで作る私達のプロジェクトを立ち上げることは不可能だと思っていました。日本での成功例は規模が大きく、それに対応できるリゾースや能力があったから成功できたのだと解釈していました。しかし、“町づくり”の講義で、小さなことから始め大きく広げていく事を学びました。まずは、私たち個人から、家族から、そして、他の人達に影響を与え地域を改善していけばいいのだと学びました。お金をかけなくても、できるところから始めればいい、人づくりから始めていく事も出来ることを知りました。

私達研修生は、この研修プログラムから様々なことを学びました。しかし、学習した知識はここで終わらせてはいけません。得た知識を同僚に広め、フォーラムでの経験を母国で共有することが大切です。私たちには、今朝発表した私たちのまちづくりプロジェクトを立ち上げる仕事が残っています。今から振り返ればフォーラムが一つのステップであるように、プロジェクト立ち上げは長い工程の第一歩です。私たちは、フォーラムが始まったときにかかげた目標にゆっくりではありますが近づいています。この55日間のフォーラムを通し‘変える’事は可能だと確信しました。私たちのリーダーシップによりいい方向に変えていきたいと思います。

この場をお借りして、私たちのフォーラム55日間を共有し温かく見守って下さった
来賓の皆様方、グループ内外の衝突解決法、戦略計画、チームビルディング、そして、チームにおけるダイナミック学習法等のグループ活動する上で役立ついろいろなテクニックを共有してくださったトレーナーやファシリテーターの方々、実際のまちづくりに関する情報を共有し私たちのまちづくりに対する理解を深めてくれた優秀な先生方や関係者の方々、様々なセミナーの講師の方々、時間を惜しみなく私たちに日本の文化を体験させてくれたホストファミリーやボランティアの方々、たくさんの思い出を共有し合った研修生の仲間達、そしてフォーラムスタッフの方々、本当にありがとうございました。また、このフォーラムを開催してくださったIATSS役員の方々を初めスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。

最後に、日本よ、どうもありがとう! 私たちは心から日本の文化に感銘しました。食文化、温泉、美しい風景もそうですが、何よりも日本人から、おもてなし精神、考え方、先を見る力、仕事に対する態度、規律を学びました。

いいことにいつも終わりがあるのはなぜでしょう。しかし、お別れは現実です。親愛なる友に一時のお別れをします。でもさよならは終わりではありません。次に会うまでの挨拶です。

御清聴ありがとうございました。