参加者の声
Fei [50期生(2013年秋)] [マレーシア]
50期生(2013年秋)マレーシアに参加
参加前のコメント
私たちは、さらなる発展を求め、様々な出来事や人々そして思考に感銘を受ける特別な時期があります。しかし、感銘を受けた材料があっても、的確な指導や計画がなければ、何も変えることはできません。フォーラムは、アセアン諸国から集まる若き専門家達に、最新のアイデアを提供し、互いの意見を交換させ合う事で、共に自己を磨くという最適の機会を与える場所であり、そのフォーラムに今回参加できる事となり非常にうれしく思っています。知識の共有は、自分を変えるうえで基盤となり、それによって、周囲の人々や地域にもよい影響を与えれば理想的だと思います。
私の今の心情は、期待ややる気、好奇心、心配などが入り組み合っています。自己開発する事ができ、他国から集まる人々と出会い、彼ら自身の事そして彼らの活力の根源を知る事のできるこの研修をとても楽しみにしています。私は一度も日本に行った事がありませんが、その言語、文化、民族、歴史、芸術、文学、スポーツ、音楽等にいつも魅了されています。フォーラムの期間は、私の人生の中では短いひと時ではありますが、この与えられたチャンスに感謝し、家族や母国に誇りに思われるよう頑張りたいと思います。
参加後のコメント「IATSSフォーラムでの一番の学び: プロセスを大切に」
IATSSフォーラムではたくさん学びました。その中でももっとも大切な学びは、“結果よりもプロセスを大切に”です。よいプロセスが結果をきめるからです。
ここで述べる“結果”は成功か失敗ではなく、“成果”を意味します。IATSSフォーラムでは成果を重要視することを何度も教えられました。プロセスの段階でいかに熟考し実行したかが重要で、これらが十分にできているのであれば、結果に関係なく、業務を成し遂げたことに充実感が生まれます。プロセスを大切にすることは、人生に置き換えてもいえることなので、いつも心の中にとどめておこうと思っています。
たくさんのアクティビティと共有時間で埋め尽くされているプログラムは、最初から最後までが学びのプロセスです。文化背景の異なる研修生らで行うアクティビティには、考え方の違いがでます。その違いをうまく調整し公平なプロセスで公平な結論を出すことは決して容易ではありませんでした。
異なった意見だけでなく、ほかにもさまざまな違い(語学力・理解度・ロジック・スピード・戦略)がありました。さらに、研修生の中には、“私はこの研修にあわない”と自身喪失する人もでてきて、活発に意見を出すグループと受身のグループに分かれることもありました。このような中では、誰も自分だけ取り残されると感じることなく、お互いの意見を理解しあうことがとても大切になりました。
来日して初めてのプログラム“合宿”では、私はまだ以前のままの自分でした。誰の意見も聞かない理解しようとしない私でした。また、誰も私を正しく理解してはくれませんでした。やるせない気持ちでいっぱいでした。そこで、考え方を変えることにしました。自分の意見と大きく違う意見でも理解しようと努力するようにしました。合宿のインストラクターが“自分というか型から抜け出して”というシンプルかつインパクトのある言葉を言ったとき、とても気が楽になりました。
この言葉が私の凝り固まった考え方をすこし自由にさせてくれました(簡単ではなかったですが)。従来の自分を知る人がいないフォーラムでは、自分を他に理解してもらえるように、そして、自分も他を理解しようと努力しました。知人が周りにたくさんいる母国では不可能である自己発見ができました。
プログラムのアクティビティは、自己発見と自分と異なる意見を受け入れる姿勢を身に着ける機会を与えてくれました。他に耳を貸さない人がチームにいるだけで、チーム全体がネガティブになってしまい、よくない結果をだしてしまいます。
しかし、チーム全員の意見を汲み取り進めていくプロセスは、チームの団結力を強くし、いい結果をもたらします。
プロセス重視と他への理解は、私のIATSSフォーラムでの一番の学びで、今の私の考え方に大きな影響を与えています。